Windows10に用意された仮想マシン環境「Hyper-V」の使い方を説明します。
仮想マシン環境を構築することで、使用しているOS(例えばWindows10)の中に、仮想マシンを作り他のOS(Windows7やLinuxディストリビューション)を起動することができるようになります。基本的には「VMware」や「VirtualBox」と同じです。
ただしWindows10で「Hyper-V」に対応しているのは「Pro」の64bitだけです。
Windows10でHyper-Vを有効化する手順
最初にPCが「Hyper-V」に対応しているか、又はBIOSの設定でファームウェアーでの仮想環境が有効になっているかを確認するために、コマンドプロンプトを起動して「systemminfo.exe」と入力してください。
これでHyper-Vの要件を確認できます。
すべてOKになっていれば次に進みます。OKになっていない場合はBIOSの設定で「Virtualization Technology」を「Enabled」に変更して有効化します。
「Hyper-V」の要件がすべて満たされている場合は、コントロールパネル>プログラムと機能>「Windowsの機能の有効化または無効化」の順に進み、「Hyper-V」が有効になっているか確認します(なっていない場合はチェックで>OK>再起動)
Virtual PC(仮想マシン)の作成とインストール
今回は、「Hyper-V」を使用して、外付けSSDにUbuntu(日本語LTS)をインストールします。(実行後は下記のようになります)
以下、手順です。
スタートメニューの中にあるWindows 管理ツール>Hyper-Vマネージャーを起動します。
追記:現在は「Hyper-V クイック作成」にUbuntu 18.04 が追加されていますので、そこから仮想マシンを作成する方が簡単です(手順はこちら)
続いて既存のPCを右クリック>新規>仮想マシンを選択します。
新規作成ウィザードが開いたら「次へ」を選択します。
仮想マシンにとして表示される名前を任意で入力し、保存場所を外付けSSDに設定します。(ここではEドライブがSSD)
世代は第1世代(旧バージョン)を選択し「次へ」をクリック、メモリはOSに最適なサイズを指定します(今回は4GBを割当て)。ネットワークの構成は接続しないを選択します(任意)
仮想ハードディスクの作成画面が開きますので、「Hyper-V」として使用する容量を割当てます。
インストールオプションで「ブートCD/DVD-ROMからオペレーティングシステムをインストールする」を選択し、UbuntuのISOファイルを選択。
Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード ⇒ https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
要約を確認して完了です(この設定は後から自由に変更できますので・・・御自由に)
「Hyper-V」に新しい仮想マシンが作成・認識されていますので起動します。
外付けSSDにUbuntuをインストールします。(このあたりはUbuntuのインストールと同じ
インストールが終わったらUbuntuを起動。(下記画像)
仮想マシンの終了はOS側でも「Hyper-V」からでも可能です。
また設定後の仮想ハードディスク(外付けSSD)は下記のようになります。
以上です。