パソコンの起動や動作が遅くて困っていませんか?
もっとも簡単な解決方法はSSDの換装です。
仮にSSDをしばらく使ったあとに「HDDを使い続けなさい!」と言われたら、言いようのない絶望感に胸をさいなまれること間違いなしです。「罰ゲーム」を受けている気分になります。
特にノートPCの場合はビックリするほど速くなります。デスクトップでもSSD換装後は体感できるくらいは速くなりますがノートほどではありません。
以下は形式上書いただけで・・・常識的なことしか書いていませんので、下の「SSD換装に必要なものはこれ」まで飛ばしてもOKです。
SSDで高速化
最近のパソコンは記憶媒体としてSSD(ソリッドステートドライブ)を使用している場合が多いのですが、少し前のパソコンではHDD(ハードディスクドライブ)の方が安価で大容量のため一般的に使われていました。現在はSSDの価格が下がり記憶媒体としての信頼も大きく上がったので、次第にHDDを使うメリットがなくなりました。
仮に時間も「お金」としてみるならSSDの方が相当コストパフォーマンスは高いと断言できます。
ではHDDからSSDに換装して何が変わるのか?
速くなります!
処理能力はHDDと比べると約15倍~25倍、バッテリーも駆動時間も約2倍と言われています。
HDDは磁気ディスクを動かし記録するため、書き込み・読み込み速度が遅く、他にも物理的ショック、発熱に弱いです。また磁気ディスクの音がうるさいです(特に複数枚でRAID・・・)
SSDは電気で保存するので読み書きが高速です。発熱もしません。USBメモリーやSDカードと同じだと考えてください。衝撃にも強いので大事なデータが何かの拍子に消えてしまうこともありません。
私は、知人から頼まれて動作重いノートパソコンを何台かSSDに換装をしていますが換装後は皆さんビックリしてくれます。
SSDの換装に必要なものはコレ
まず用意するものは規格にあったSSDです(当たり前ですけれど)
SSDの規格には、SATAとIDEの2タイプありますので規格にあったものを選ぶ必要があります。今のPCの90%はSATAだと思いますが、念のため調べておきましょう。
コントローラーパネルからデバイスマネージャーを開いて下記の場所を確認してください。
ここではSATAとなっていますが、
IDEの場合は、IDE/ATA/UATA/Ultra ATA
SATAの場合は、SATA/Serial ATA
と書いてあります。
まぁ、SATAだとは思いますが。
SSDを購入する場合のもう一つの注意点としては、ノートパソコンなのでサイズは2.5インチのものを購入すること。
それとHDDが外せないものもありますので事前にチェックしておくと安心です。
SSD購入の基準となるのは読み(リード)書き(ライト)の速度ですが、超高額商品を選ばない限り、どれを選んでもそれほど体感差はありませんので安いのでいいと思います。
他で検索してもらえれば分かりますが、安価な商品の方がすば抜けて売れていますしw
説得力がないと思いますので、気になる方は一つずつ調べてみるのもありです。
PassMark software 「Hard Drive Benchmarks」⇒ https://www.harddrivebenchmark.net/
では「購入するなら、どれがいい?」と、知り合いに聞かれたら「どれでもいいよ」というのが本音ですが、無難にというならコレです。
ずば抜けて安くはありませんが「定番のSSD」です。
理由:Crucialブランド(世界最大級のメモリメーカー、Micronのブランドの1つ)は、コストパフォーマンス、耐久性も高いところから大ヒットを記録したブランドです(筆者もこれを使用しています)。先駆けて3D TLC NAND(メモリセルを垂直方向に形成)を採用したメーカーでもあります。専用ソフト「Storage Executive」も結構使えます。
最近SSD全体の価格が下がってきているの価格で選ぶのもいいと思いますが、価格を抜きにするならHDDで有名なWDブランドも個人的にはオススメです。(Grennの方は少し書き込みが遅いのでBlueがおすすめ)。「SSDには余計なものを保存しない!」写真や動画などは外付けSSDに保存するよって方は120GBでもいいかもしれませんが、OSだけで40GBほど使うので実質80GBになります・・・ので小さいのは余りお薦めできません・・・
最近、価格の安さから下記を購入しましたが(苦笑
さら凝りたい方は内臓の光学ドライブを外してSSDとHDDの二本立てにしてもいいと思います。これは便利です※システムをSSD、動画などはHDDに保存など1台のノートパソコンで使い分けることができますので。
参考記事⇒ ノートパソコンの内臓DVDドライブが壊れたので代わりにHDD取り付けました
SSD購入後にすること
SSD購入後は、PCのHDDからSSDにデーターを移すことになりますのでケーブルかドライブケースが必要になります。OSを入れなおす方は、ケーブルは不要で金額的には一番安上がりです(クリーンインストール)
⇒『Windows10のクリーンインストールをしてみたのでメモ』(この場合はUSBメモリのみで大丈夫)
話を戻しますが、
私が以前使用していたケーブルは「GREEN HOUSE SATA/IDE-USB2.0変換アダプタ 2.5インチHD対応 」で使用頻度が高かったためボロボロ・・・写真もムダにアップしてみました。
現在では、IDEのハードディスクは使われることもないでしょうし、IDE付きのケーブルは不要です(SSDはすべてSATAです)。現在では「SATA/IDE-USB2.0変換アダプタ」を購入するメリットはありません。それに画像を見てもらうとわかると思いますが、初心者には優しくありません※要組立て
下記のドライブケースはUSB3.0対応です(もちろん従来のUSB2.0にも対応)
「SATA/IDE-USB2.0変換アダプタ」のように面倒な組立て?もする必要もなく、SSDを中に入れて差し込むだけです。クローン作製の手順は下記に書きましたが、短い時間でクローン作製を終わらせることができます。※USB3.0に対応している必要かあります=PCのUSB差し込み口を覗(のぞ)くと青色ならUSB3.0で白色だと2.0です
クローンディスク作製後に、今まで使用していたHDDの中身を削除して外付けハードディスクとしても利用できますし、このまま置いておきバックアップ用のディスクとして使用することもできます。
SSDへHDDの中身をコピーするソフトはフリーソフトで十分です。
HDDの中身をOSも含めて、まるごとコピーすることでクリーンインストールの手間を省きます(もちろんローカルのファイルもすべてコピーできます)
なのでSSD換装後、起動すると見た目や中身は全部同じで、処理速度だけが速くなります。
クローンディスク作成はフリーソフト「Easeus Todo Backup」が簡単です。
手順は、
①クローンを選択
②ソースディスクを選択して「次へ」(今使用しているディスク)
③ターゲットディスクを選択して「次へ」(OSをコピーしたいディスクを選択=SSDを購入した場合はSSD)
④実行(ターゲットディスクのデータが削除されますがいいですか?と聞かれますのでOK)
あとは待つだけでクローンディスクが作成できます。
SSDのコピー作製が終われば、PC裏の蓋をあけて換装するだけです。(所要時間:約3分)
参考画像として、ちかくにバラしたPCとHDDがありましたのでアップします(SSDも同じなので)
右にスライドさせてはめ込みます。
これだけ?と思うわれるかもしれませんが、実際に作業してみるとわかると思います。
HDDからSSDへコピーする際に少し時間がかかるだけで、作業自体に難しいところはありませんので挑戦してみてください。
びっくりするくらい高速で快適になりますよ。